メルボルンの観光地のひとつにフィリップ島があります。
それはメルボルンのシティ(CBD)から車で約2時間の場所にある「ペンギンパレード」で有名な島です。
豊かな自然と野生動物たちに出会える魅力的な観光スポットということで、遊びに行ってきました!
今回は日帰りフィリップ島の旅を詳しくお届けします。
交通手段はどうする?
シティからはツアーバスを利用するかレンタカーを借りて行きます。
私たちは旅をセルフアレンジしたかったのと、自分たちだけで回りたかったという理由でレンタカーを借りて行くことにしました。
レンタカーの手配ですが、AVIS(エイビス)、Budget(バジェット)、Hertz(ハーツ)などがシティ内にある有名どころの会社です。
レンティングカーズ などで金額を比較してみると良いと思います。
あまり金額に差がなければ、自分たちの借りやすい・返しやすい場所にあるところを選べばOKです。
個人的な意見ですが、保険はケチらずにフルカバーのものに加入するのをオススメします。
こっちは日本のレンタカーのように、車を借りる前にスタッフと一緒に傷確認などをするわけではありません。
私の友人の話ですが、車を返却した際に傷が付いていると言われ、あまり英語が堪能ではなかったため追加で数万円支払ったという話を聞きました。
もちろん英語できちんと説明ができて支払いを避けられるのならそこまで心配はいらないかもしれませんけどね。できれば借りたらすぐに目立つ傷がないか確認して、写真を撮っておくのが安心です。
私たちは以前も借りたことがあったAVISを利用して行ってきました!
レンタカーの店舗が24時間ではないため時間・日にちに余裕を持って借りました。
渋滞にはまらないよう早朝に出発したかったので、出発の前日から旅行の翌日までです。
私たちが借りたお店は朝7:30からの営業だったので、それ以降に出発する人は当日でも問題ありません。しかし閉店が18:00なので旅行当日に返すのは厳しいと思います。
借りるお店の営業時間を確認してみましょう。
私たちの場合はこんな感じです
3/21(木)旅行前日17:30レンタル(閉店18:00)
3/22(金)旅行当日
3/23(土)朝10:00までに返却
保険をフルカバーにして全部で約1万6千円(AU$200)でした。
ガソリン満タンにして返すのは日本と同じです。ガソリン代も大体5千円くらいで済みました。
ツアーを探すとペンギンパレードだけでAU$100以上かかるところも多かったので、個人で行くのもオススメです!
事前にしたいことをチェック&チケット購入
私たちの旅のいちばんの目的は、野生のアザラシが見られるクルージングとペンギンパレードでした。
事前にトリップアドバイザーでクルージングの予約を済ませ、ペンギンパレードのチケットを購入してから出かけましたよ!
ペンギンパレードはそれだけでもチケットを買うことができましたが、「フィリップ島3パークス・パス」というチケットがあり、それだとフィリップ島の主な見どころとして挙げられている「ペンギンパレード」「チャーチル島」「コアラ保護センター」の3つ全て楽しめるとのことだったのでそれを購入してみました。
参考価格
フィリップ島アザラシクルーズ 大人:AU$80、小人(4〜15歳):AU$55 ✳︎1
フィリップ島3パークス・パス 大人:AU$44.40、小人(4〜14歳):AU$22.10 ✳︎2
✳︎1.大人約6,269円・小人約4,310円(2019/3月:1AU$=78円で計算時)
✳︎2.大人約3,479円・小人約1,732円(2019/3月:1AU$=78円で計算時)
✳︎3.最新価格やレートはご自身でご確認の上予約をお願いします
エレウン・ポイント・ビーチを散歩
朝5時台にシティを出発し、フィリップ島に8時前には到着しました。
途中サービスエリアのマックで朝食を食べたりしながら、のんびり向かったのでした。
フィリップ島に着いてからまず行ったのはCOWS(カウズ)という場所です。
この日私たちは14時からクルージングの予約をしていたので、まずは集合場所を確認しておくことに。
そして朝のビーチを散歩しました。まだこの時間帯ではお店はほとんど開いていないので、大自然をゆったりと楽しんで時間を潰します。
行ったのはエレウン・ポイント・ビーチ(Erehwon Point Beach)というビーチです。
朝は観光客が一人もいなくて静かでした。ちょっと曇っていましたが、静かな海を散歩するだけでも気分は旅モードです。
引き潮だったので、普段は海の中にあるはずの岩などがむき出しになっているのが見れて興味深かったです。
コアラ保護センター
朝10時のオープンと同時に、コアラ保護センター(Koala Conservation Center)に行ってきました!
まずここの受付でモバイルチケットを見せると紙チケットに交換してくれるので、ほかのパークに行くときには紙チケットを提示するようにしましょう。
どんな風にコアラが見られるのかと期待していましたが…けっこう普通の動物園的な感じでした。柵越しやガラス越しではないものの、ざっと見られた数は5〜6頭くらいです。
なんだ…ちょっと思ってたのと違ったな…
いえいえ、諦めるのはまだ早いです!
この保護区内を歩いていると、草むらの中に歩くコアラを発見!!
木に登っていないコアラなんて初めて見ました!
歩いているコアラなんてもってのほかです!
寝てない!動いているコアラ!
とってもかわいかったです。
これだけでもここに来た甲斐があったと言えるくらい良い経験ができました。
通常は緑の扉内のエリアにいるようなので、たぶんラッキーだったのだと思います。
もし行ってみる方は緑のエリア外も要チェックしてみてくださいね。ラッキーコアラがいるかもしれません。
チャーチル島
コアラのあとは、3パークス・パスのひとつチャーチル島(Churchill Island Heritage Farm)へ移動しました。
コアラ保護センターでチケットを換えてもらったときにおじさんから、「チャーチル島は14時頃行けば色々な催しがあるから良いよ」と教えてもらったのですが、残念ながら14時からクルージングを予約していたのでその前に行くことに。
ここは景色の素晴らしい農場です。19世紀の農場を再現しているそう。
羊、バッファロー、うさぎ、ニワトリ、馬などがいて、自然と動物を楽しむことができます。
古くからの歴史的な建物もあり、昔の生活を垣間見ることができます。
のんびりするにはとても良いのですが、14時以降に怒涛のように行われるアクティビティ以外は少々退屈かもしれません。
私たちは知らずに来てしまったので一切アクティビティを見ることができませんでした。
ちょっと失敗しました…
アザラシクルーズと一緒に予約しなければ問題ないと思いますが、他の予定と被らないよう気を付けましょう。
ちなみにこんなスケジュールだそうです
14:10 牛の乳搾り
14:30 羊の毛刈り
14:45 鞭(ムチ)捌き
15:05 牧羊犬
15:20 羊の毛刈り
✳︎お出かけ前に必ず最新情報を確認してくださいね
ランチタイム
午前中に2つのパークへの訪問を済ませ、14時からのクルージングに備えランチを食べることにしました。
町中はお昼には少しずつ人が増えていましたよ!近隣のパーキングはほぼほぼ埋まりつつありました。
この日は家族の意向によりお米を食べたい!ということで中華料理店に。
しかしこれがかなりのハズレでした…。全然美味しくない!!みなさん行く際はお気を付けくださいませ。
アザラシウォッチングクルーズ
14時からはお待ちかねのクルージングです。COWS(カウズ)の桟橋から出航しています。
レストランやお店が並ぶエリアのパーキングは基本2時間までだったので、海沿いの公園近くまで行ってみましょう。
4時間までのパーキングがあったので私たちはそこに停めました。
クルージングの所要時間は約2時間です。
購入したチケットはモバイルチケットのまま乗船時に提示すれば大丈夫でした。
乗船して間も無くの所でグループ写真を撮ってもらえます。
座席は1階と2階のデッキから自由に選べます。1階はほぼ室内です。風を感じることはほぼありませんが、日差しが強い日は良いかもしれません。進行方向を向いています。
2階は小さな室内スペースと半分は屋外シートでした。
風を感じられてクルージングしている感があるのは断然2階でしょう。
私たちはもちろん2階の屋外シートにたのですが、出発してすぐの頃スタッフの方が日焼け止めを使うか聞きに来てくれましたよ。良いサービスですね。
場所はクルージング途中で移動しても問題ありませんが、満席の日は難しいと思います。
私たちは平日に行ったので座席にはかなり余裕がありました。
いよいよ出発です!桟橋が遠くなっていくのを見ながら快適な船旅が始まりました。
しばらくすると小さな洞窟のある島が見えてきます。
そしてそれを過ぎて少し行くと…
今回の目的地であるSEAL ROCKS(アザラシ岩)が見えてきました!
先に言っておきます、このエリアはとても臭いです。臭くなってきたらアザラシが見られる!と思って間違いありません。
船が岩場に近付き、ここでしばらくアザラシウォッチングを楽しむことができます。
すごい…!!!!
この一言に尽きます。
こんな世界があるなんて想像したことがありませんでした。
写真では伝わりにくいと思いますが、この岩の上にいるのすべてアザラシです!
岩も黒くてアザラシも黒くてわかりにくいのですが、本当にものすごい数のアザラシがいました。1〜2万頭生息しているとのことです。
人のような声をあげるアザラシ
ケンカなのかジャレ合っているのかわからないアザラシ
岩場から海に飛び込むアザラシ
寝ているアザラシ
本当にたくさんいて、圧倒されました。
しかしこのウォッチングタイム、けっこう長くとってくれていますので酔いやすい方は要注意です。私は行きはなんでもなかったのですが、船がとまっている間の時間に少し酔いました。
初めは夢中でアザラシを見ていたのですが、船が波と共に揺れるのと、ものすごい臭いが鼻をつき、だんだんと気分が…。事前に酔い止めも飲んだのですがそれを上回る気持ち悪さでした。
ちなみに気分悪そうにしているとスタッフの方がエチケット袋をくれるので大丈夫ですよ。お手洗いもあります。
でも、そんなことよりも本当にこの光景を見ることができて良かったと思いました!そのくらいの体験です。ちょっと船酔いしてもそれを勝るほどの感動でした!!
このあと、ウォッチングタイムが終了し復路につきます。
しばらくすると1階デッキでティータイムがあり、コーヒーや紅茶とケーキを出してくれるそうです。(実は私は船酔いで、2階デッキで寝てしまいました。)
また、子供には船長室に入って操縦させてくれるサービスもあるようです!
帰り際にジュニアキャプテンの証明書をくれます。子供にとっては嬉しい思い出になりますね。
乗船後に撮ったグループ写真はAU$15という比較的良心的な価格で販売されています。
スタッフの方もフレンドリーで、素敵な船旅を楽しむことができました!
とにかく野生のアザラシをあんなに見られる経験は、後にも先にも無いように思います。
本当に行ってみて良かったです。
ノビーズ・センター
クルージングを終え、ペンギンパレードに向かう途中でノビーズ・センター(Nobbies Centre)に立ち寄りました。
ここはフィリップ島の先端部に位置する施設です。
↓施設側から見るアザラシ岩
ここから遠目にSEAL ROCKSを見ることができます。しかし肉眼ではアザラシがいることは確認できません。
ここから見ているだけではあの岩場にあんな数のアザラシが生息しているなんてわからないでしょう。
有料の双眼鏡が置いてあるので試してみましたが、なかなか古いからなのかそこまで遠くは見ることができませんでした。(2ドル無駄にしました…)
この建物の中にはANTARCTIC JOURNEYという展示室のようなものが有料でありますが、大人AU$18とけっこうお高めな値段設定ですし、誰も入っている人はいませんでした。
外の遊歩道を歩いて写真を撮ったり、お土産屋さんやカフェで景色を楽しむだけで充分だと思います。
ペンギンパレード
いよいよこの日最後の目的地、ペンギンパレードです!
ペンギンパレードとは海からあがってきたペンギンが巣に戻る姿をペンギンパレードと呼んでいるとのことです。
チケットブースは当日券を購入する人も事前購入している人も同じ扉だったため、長い列ができていました。
席によっては事前購入していないと売り切れていることがあるそうなので、良席希望の方は事前予約が無難だと思います。
座席の種類が色々とあるようですが、特にこだわりのなかった私たちは
General Viewing という一般席にしました。
General Viewing(一般席) AU$26.20
Penguins Plus(ペンギンプラス専用の展望台) AU$52.50
Underground Viewing(ペンギンと同じ目線の高さで見られる・室内) AU$67.50
Guided Ranger Tour (ヘッドセッドの解説付・海辺の展望台) AU$82.50
VIP Tour(ガイド、飲み物、スナック付き・海を見下ろすsky box内) AU$82.50
Ultimate Adventure Tour(離れたビーチエリアで見る) AU$92.50
早く着いていた方が良いかと思いましたが、この施設はそんなに見どころがなかったので時間を潰すのにちょっと苦労しました。
カフェ、お土産屋、ミニシアターくらいしかなかったので、18時頃には外へ出る扉の前に長蛇の列が…。みんなとりあえず開くのを待とうという感じでした。
この日は受付で場所取り開始が19時、ペンギンが来るのはおそらく20時頃と伝えられていましたが、日によって、時期によっても異なります。
ペンギンパレードに行く場合は防寒対策をしっかりとして行きましょう。この日はダウンを着るほどではありませんでしたが、薄手の上着を着てちょうど良かったです。
色々な方の口コミを見ていると、ダウンにブランケット、暖かい飲み物などが必要ということも書いてありました。寒くて凍えるくらいなら、持って行ける物は用意して行くと良いでしょう。
もし一般席の一番前のビーチに座る場合は、レジャーシートも持って行くことをオススメします。
そしてなんと!ペンギンパレードは撮影禁止とのこと。
スタッフの人が何度も注意喚起しているので気付いたのですが、まさか撮影禁止だと思っていなかったのでビックリしました。
「写真は公式HPからダウンロードできるからそれで楽しんで」とのことです。フラッシュの光はもちろんのこと、液晶画面の光さえも野生のペンギンに悪影響なんですね、おとなしくポケットにしまっておきましょう。
さて、いよいよです。施設内にいた頃から考えるとかなり長い時間待った気がします。20時になり、ちょこちょこちょこペンギンの姿が見え始めました!
感想は
少なっ…!!そして遠いっっっ!!
私たちの行った日は、まず左サイドの巣に戻るペンギンが3羽。中央に5羽ほど。その後中央にまた5羽くらい。
………
………
そこからちょっと待ってみましたが、あまり出てくる気配もなく。。。
21時半頃まで待ってみればもっと出て来たのかもしれませんが、見ることができたとしてもあまりにも遠くて全然感動できそうにありませんでした。
✳︎出典 Phillip Island Nature Parks
こんなのを期待していたんですけどね。
午前中に見たコアラが近すぎて興奮しすぎたせいかもしれません。
アザラシもすごかったし。。。ペンギンが3羽かたまって歩いてきただけでは感動できない身体になってしまいました。
ということで、この13羽ほどを拝んでからすぐに退散です!
実際、ここから帰る最中が一番良く見えましたよ。ペンギンの巣があるからか、施設に戻るまでの道中にちょこちょこペンギンの姿が見られました。
しかもとっても近くで見ることができます!
こんなに戻ってきてないじゃん!と思ったくらいです。
最後にちゃんと見られて良かったような、なんと言うか…。
もしペンギンパレードに行くなら、
遠くて小さい姿しか見られないと思っておくこと
近くで見たい場合はお金を少々積んででも良い席で見ること
日によって群が少数かもしれないこと
こちらを理解したうえで行かれることを推奨します。
正直に言うとセントキルダで野生のペンギンを見られるので、そこで見たときの方が感動しました。
でもこればかりは野生ですし日によってコンディションが違うので、あくまで私の場合という話です!なので参考程度にしてくださいね。
実際に行った人の良い口コミもたくさん聞きますしね。私が持っていなかったというだけの話かもしれません。
フィリップ島日帰り旅行まとめ
とっても濃い1日を過ごせたフィリップ島の旅でした!一度来たら満足です。
個人的には
- 早すぎず10時頃着がちょうど良い
- 歩いているコアラを見られる可能性がある
- チャーチル島に行くなら14時頃がベスト
- アザラシウォッチングクルーズは知られざる海の世界が見られるが、チャーチル島のアクティビティと時間が被る危険性あり
- ペンギンパレードは運!近くで見たい人は高いチケットを購入すべし
こんな感じでまとめたいと思います。
ぜひ観光の参考にしてもらえたら嬉しいです。