留学といえば、重要なのはどんな学校に通うかですよね。
そこで大切なのは語学学校の選択です。
だいたいの場合、日本で学校を決めてきてしまうので事前に学校を見ることができません。
しかし私もそうでしたが、学校のパンフレットやHPだけではあまりイメージが伝わってこないんですよね。(そもそも英語ですし)
しかも私が行っていたのは、ほかの学校と比べて格安の語学学校でした。安い学校ってどんな感じなのか、気になりませんか?
今回は学校での過ごし方や、格安だからこそのダメなポイントなど赤裸々にご紹介していきます!
語学学校のスケジュール
語学学校の入学は、だいたいが毎週月曜日です。人によって留学してくる時期が違うため、◯月◯日に一斉に入学!ではなく、どの週からでも始められるようになっています。
ということは、毎週のように新しい生徒が入ってくる可能性があるんですね。
そして、通学のスケジュールは通う学校によって違います。
私が通っていた学校はこんな感じでした。
月〜金の週5日間
9:00〜13:00の4時間
12週間で1コース修了
え!毎日行ってたの!?大変そうだなぁ・・・
そうなんだよ!実は途中、ちょこちょこサボっちゃった
しかし注意してください!基本的にコース全体の80%以上出席しないと卒業が認められません。これはオーストラリア政府で決められています。
例えば1コースだけ通う予定だった人がこの基準に満たなかった場合、このコースの修了証明証をもらうことができません。
続けて次のレベルのコースに進む予定だった人は、もう一度このコース分の料金を払い授業を再受講しなければなりません。
コストもかかり手続きも面倒なので、サボるのはほどほどにしましょう。
1コースはこのように構成されています。
ユニット1 月〜木まで勉強・金曜日ミニテスト
ユニット2 月〜木 勉強・金曜 ミニテスト
ユニット3 月〜木 勉強・金曜 ミニテスト
ユニット4 月〜木 勉強・金曜 ミニテスト
ユニット5 月〜木 勉強・金曜 ミニテスト
ユニット6 月〜木 勉強・金曜 中間テスト
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このようにしてユニット12まで進み、最後に期末テストをします。
これで1コース修了です。
しかし毎週のように入学が許可されているので、自分が入るタイミングが1からとは限りません。
現に私はユニット7からスタートしました。その場合はユニット12の週に中間テストを受け、ユニット6の週に期末テストをするということになります。
いつから始めても12週間勉強するのは同じということだね
授業内容
ここからは授業内容についてご紹介します。
テキストに沿って授業は進む
基本的にはテキストの内容に沿って授業は進みます。
私の通う学校で使っていたテキストはこちら
左がテキストで右はワークブック。ワークブックは主に宿題用に使われていました。
しかし残念ながらこのテキスト、英語初心者にはまったく向いていませんでした!
書いてあるトピックが日常生活とはちょっとかけ離れた難しいことばかりなのです。
それもそのはず。これはナショナルジオグラフィックの英語学習テキストで、そのトピックは主に自然科学や人文科学のことでした。
そんなの英語初心者には難しすぎます!!
入学してすぐに始まったトピックがこれ
シルバークイーンという飛行機についてです。いかにもナショナルジオグラフィックって感じがしますね。
このユニットで習う英文法はただの過去形なんです。しかしこの題材のおかげでかなり難しく感じました。
英語初心者の私には、聞いたことのない海外の地名が、意味を持つ単語なのかどうかの見分けがつかず、とても苦戦しました。
別の学校に通う友達が使っているテキストを見せてもらったところ、会話形式で書いてあったり日常的に使いそうなトピックで構成されていて、すんなり理解できる内容でした。
これなら私ももうちょっと理解できそうなのに・・・
と、その友達の学校が羨ましく感じましたね。詳しくは後ほど説明しますが、これも学校の良し悪しによるものだということがわかりました。
だいたいどのユニットも、リーディング・リスニング・スピーキングの問題が用意されていて、それを授業内にやっていきます。
チーム対抗クイズ
テキストに沿って授業は進行しつつも、クイズ好きな先生はちょこちょこ間にチーム対抗戦のクイズを挟んで楽しませてくれました。
例えばこんな感じです。
チームに分かれて、出されたお題に対しどれだけ単語を出せるか競います。
お題が「可算名詞」だとしたら、チームから1人ずつ出て30秒間ホワイトボードに思いつく限りの可算名詞を挙げていきます。
30秒経ったらそれぞれ正解の数を数え、次のメンバーが挑戦、最終的にトータル数の多かったチームが勝ちです。スペルミスは得点になりません。
へぇ!なかなか面白そうだねー!
簡単そうなお題でも意外とスペルが書けなかったりして、楽しみながら勉強できました。
このクイズの何が面白いって、クラスメイトのこのクイズにかける熱量です!
クラスの年齢層はだいたい20代後半〜30代前半が多くみんなそれなりの大人なんですが、
特に賞品があるわけでもないのにめちゃくちゃ本気なんです。だからものすごい盛り上がりました!
特にラテン系のクラスメートはすごかったです。勝ったら本気で喜び、負けたらすごい勢いで悔しがります。
同じチームになると足を引っ張るのが怖くて若干プレッシャーを感じるほどでした。
国によって色が出て面白かったですね
課外授業
私自身はタイミングが合わず参加したことがないのですが、ごく稀に課外授業がありました。
例えば美術館に行ったり、墓地に行ったり、公園に行ったりしていたようです。
学校によっては授業とは別に、放課後のサークルのような感じで盛んに出かけたりするところもあるみたいですよ!
学校でできた友達と思い出をたくさんつくりたい!という方はそういうアクティビティの多い学校を探すと良いと思います。
中間テストと期末テスト
学校のスケジュールでも少し触れたように、そのコースがスタートしてから6週目に中間テスト(Midterm exam)、12週目に期末テスト(Final exam)がありました。
これがまた大変で、どう考えても普段の授業内容に対して明らかに難しいテストだったんです!
リーディング・ライティングはペーパー上で、スピーキングは先生とインタビュー形式で行います。
私はもちろんエレメンタリークラス(初級)に入ったのですが、そこで初めての中間テストのライティングテーマが
「オーストラリアの生活で感じる利点、不利益な点」を250語以上で書け というものでした。
別の学校に行っていた友人に初めての中間テストの内容を聞くと、
「自分について150語で説明しなさい」だったそうです。
比べるとだいぶヘビーだったことがわかると思います。このように通う学校によってテストの内容はおろか、授業内容のレベルもかなり違うということが明らかになりました。
そもそも私の通っていた学校では、毎週行われるミニテストで80%以上のスコアをとっていないと、この中間テストを受けることができません。このミニテスト自体はテキストに沿った内容なのでけっこう簡単でした。
しかし同じような感覚で中間テストに挑んでしまったらおしまいです。
中間と期末はテキストとは無縁のところから問題が作られていて、すごく難しく感じました。
しかも中間テストと期末テスト合わせて80%以上のスコアをとっていないと、コースを修了できないという厳しさ!!
普段クイズでギャーギャー盛り上がってるだけなのに…授業とテストとのギャップが激しくて、このテストの前になると該当生徒は本当に緊張していました。
理由をつけてすぐパーティー
誰かの誕生日や、誰かが帰国してしまうとき、先生が学校を辞めるとき、何かにつけてパーティーが行われました。
海外ではそんなにパーティー文化があるのか知りませんが、けっこうな頻度で開催されていたような気がします。
前日に呼びかけがあってそれぞれがお菓子やジュースを持ち込むときもあれば、誕生日の人と仲の良い人が企画してケーキやフルーツを持って来て盛大に祝うこともありました。
パーティーの様子です
クラスにコロンビア人が多かったので、Waka Wakaを踊ったり…
ちなみにパーティーは授業時間内に行われます。先生も午後にほかの授業があったり、生徒も仕事をしている人が多いからです。
このときは別のクラスとの合同パーティーでした
こうしてたくさんのパーティーが開かれたおかげで、いろんな人と会話をする機会があり楽しかったです!
語学学校選びは、自分の希望に優先順位をつけて
ここまで説明してきて楽しかった思い出もたくさん蘇ってきたのですが、しかしテキストの件やテストの件など然り、なかなか大変な学校でもありました。
その原因は授業料の安い学校だったからだと思います。つまり、安かろう悪かろうだったのです。
ある先生に聞いたところ、あのテキストは10年以上も前に発行されたものだそうです。内容も古いし、何より初心者向けではないとのこと。
英語教育がどんどん進んでいるのに対し、テキストを変えずにずっと使い続けているのは良い学校では有り得ません。
また、そのほかにもこんなこともありました。
これはなかなかだね・・・
私は日本人が少なくて、できるだけ長い期間通えて、授業料が安い学校を希望していたので、その条件を満たすこの学校に決めました。
この選択に後悔はありませんが、その代わり上記のようなデメリットも受け止めなければなりません。
友人は人気のある語学学校に行っていたので、テキストもテストもレベルに合ったもの、且つ先生も熱心でとても良かったと言っていました。(もちろんオージーか英語圏の先生ばかり)
しかし授業料は高く、日本人も多いです。
すべて自分の希望通りの学校を探すのは難しいと思いますが、まず自分が何を優先させたいのかよく考えて、学校を探すことが大切です。
私はこのあと日本人の多い学校に入り英語の伸びを感じられなくなってしまったので、この語学学校は自分にとっては良い選択だったと思っています!
いろんな面で安かろう悪かろうは発揮されていましたが、それよりも良かった点の方が多かったです。
おわりに
今回は私が実際に通っていた語学学校の様子を詳しくレポートしました!
なかなか見ることができないので、この記事を読んで語学学校のイメージが湧いた!留学してみたいと思った!という方がひとりでもいたら嬉しいです。